あらすじ
「昼間の僕は、露出オーバーのネガフィルムみたいだ」
太陽の光とデジタルの喧騒から逃れるように、古いフィルムカメラで午前3時の渋谷を切り取る青年。
「あと一人でフォロワー1000人なのに」
SNSの数字に縛られ、空っぽな自分を埋めるように、午前3時の公園でステップを踏む少女。
交わるはずのなかった二人は、深夜の底で出会い、レンズ越しに惹かれ合っていく。
スマホを持たない彼が記録する「本当の私」。彼女の飾らない笑顔が教えてくれた「確かな体温」。
暗闇の中でしか呼吸できなかった幽霊たちは、やがて夜明けの光と向き合うことになる。
——これは、孤独な二人が朝陽の中へ踏み出す、再生とシャッターの物語。