あらすじ
第七霊災という未曾有の災厄から5年。復興の足音が響くエオルゼアの地に、一本の粗末な幻木杖を握りしめた旅人シルメリアが降り立つ。
彼女の目的は、英雄となって蛮神を討伐することでも、世界の命運を背負うことでもない。ただ「この目で世界を観察し、そのすべてを記録すること」。
しかし、黒衣森の排他的な洗礼、三国の泥沼の政治闘争、そして世界の理を揺るがす過酷な旅路は、彼女をただの「傍観者」ではいさせてくれない。新米幻術士から白魔道士へ、そして世界の命運を託される「光の戦士」へ。これは、皮肉屋で不器用な一人の学究肌の少女が、命を繋ぐ「ヒーラー(治療者)」としての重圧に潰されそうになりながらも、歴史の裏側に埋もれていく文明の細部と命の温度を書き留め続けた、異色のフィールドワーク冒険譚。