あらすじ

クラウゼン伯爵家の長女レオノーラは、生まれた時から王太子ルシアンの婚約者として育てられてきた。 しかし王宮の舞踏会で、信じがたい光景を目にする。 王太子の隣にいたのは、可憐で美しい妹フィオナだった。 しかも婚約者はすでに妹へ変更済み。 父も王太子もそれを知っており、レオノーラ本人にだけ知らせていなかった。 それだけではない。 彼らは、王太子妃となる妹を、これからもレオノーラが侍女として支え続けるのが当然だと言い放つ。 奪われるだけなら、まだよかった。 けれど、自分の努力も能力も人生も、すべて妹のために使えというのなら――。 怒りに飲まれた瞬間、レオノーラの中で眠っていた火竜の力が目覚め、王宮の大広間は炎に包まれる。 暴走を止めたのは、女王の異母弟にして王国最強の魔術師――黒杖卿と呼ばれる、シグヴェルト・エルダーシュタイン公爵だった。 地下牢で目覚めたレオノーラは、自分が魔術式を読む力に目覚めていることを知る。 そしてシグヴェルトは告げる。 「私のものになれ」 処刑か、幽閉か、黒杖の眷属となるか。 選択肢のない状況で、レオノーラは彼の手を取る。 これは、都合よく使われ続けた長女が、奪われた人生を取り戻していく物語。

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小説を読もう2026/07/07
  • 現在の作品都合のいい長女は今日でおしまい