あらすじ
皇族となるべき者が、その証に紋を授かり、強い霊気と美貌、そして多様な才を持って産み落とされる――そんな世界で、最も希少な紋とされる”青蘭の姫”。
神通力さえ宿ると言われる青蘭の姫には、こんな言い伝えが存在する。――「青蘭の姫がその純潔を捧げたとき、その男は神と通じ、霊力が極限まで高められる」、と。
そんな”青蘭の姫”として生まれた空乃には、幼少の頃結婚を約束した皇子がいた。
応竜の紋を受け、稀代の霊力を持つ名家の皇子、蒼詞だ。
しかし、皇族の子女が集う学問所・皇学宮に入学した空乃を待ち受けていたのは――婚約者の蒼詞から徹底的に避けられる、『嫌われ蘭姫』な日常だった。
親友たちに支えられながら、蒼詞にふさわしい蘭姫になるべく日々奮闘する空乃。
一方で蒼詞は、強力な霊気を持って生まれたがために、空乃に話したくても話せない、ある特異体質を持ち合わせていて――
そんな中、事件は起きた。
突然空乃に降りかかった冤罪。そして、蒼詞に甘く微笑みかける、桃色の髪の可憐な少女。
皇族たちが凌ぎを削る権力争いに、”青蘭の姫”である空乃は、否が応にも巻き込まれていく。
行方不明となった空乃を救い出すべく、蒼詞は必死に捜索を続ける。
蒼詞は、空乃を無事に助け出すことが出来るのか。
そして、不器用で一途過ぎる恋の結末は――