あらすじ

ここは吉原。 そこは夢を売り、一晩で色とりどりの花を咲かせる場所であった。 大きな遊郭から暖簾分けされた小さな妓楼、扇屋。 今宵も灯りをともせば、美しい遊女たちが客を迎える。 その裏で黙々と働く一人の若い衆、坂田弥太郎。 誰よりも優しく、誰よりも花たちを支え続ける青年には、誰にも明かせぬ秘密があった。 夜になると彼は、吉原一の花魁「月花太夫」として咲く。 触れることを許されぬ月。 昼は男として生き、夜は花魁として夢を売る。 二つの名を背負った青年の前に現れた一人の男、守屋忠介。 やがて二人の出会いは、吉原という籠に閉じ込められた運命を、大きく動かしてゆく。 これは、身分も性別も偽りさえも越えて、一人の青年が本当の月になるまでの物語。

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エブリスタ2026/07/06
  • 現在の作品吉原万葉〜籠の月〜