あらすじ
ルーカス・ブラントは国と民のため、幼い頃から剣技を鍛え若くして騎士団長になった。
「だからあんたを選んだんだ。高潔で生真面目なやつほど、屈服させがいがある」
魔物のはびこるマスラム国では三百年に一度異世界から聖者を召喚して討伐してもらっていた。
聖者はその名のとおり心が清く立派で人格者ばかりだった。このたび召喚されたキョースケに対しても、ルーカスは尊敬の念を抱いていた。そのはずが──
「気持ちいいなら素直にいいなよ。あんたの悶え声、聞くだけで勃つくらいたまんない」
二度殺しても足りないくらい最低なクソ野郎だった。
ぶちのめしたいのに魔物を駆逐できるほどの強さを持つ聖者に対抗できない。キョースケはルーカス以外には完璧な聖者の仮面を被っていた。聖者の要望はすべて聞き届けるという法もある。騎士団長としての責任から否とは言えず、ルーカスは二面性のあるクズに翻弄されていく。
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