あらすじ
伯爵令嬢フィオナは、王都のお嬢様学校でも指折りの優等生。
しかし、ある日、校則違反を理由に学園から追放されてしまう。
突如現れた男たちに連れ去られたフィオナを待ち受けていたのは、腹の底が読めない王子エルヴィレオだった。混乱するフィオナに、彼は告げる。
「君には、王女の【声の影武者】になってもらいたい」
声だけで王女を演じるとは、一体どういうことなのか。戸惑うフィオナだったが、病弱で気弱な王女ミレイユと過ごすうち、誰よりも優しく、誰よりも自分の想いを口にできない彼女に、心を寄せていく。
やがて、その役目を超えた「己の声の価値」を見出したフィオナは、王宮を揺るがす一声を上げる――。
※悪人ゼロの、ほのぼの安心して読める短編です
※恋愛要素は薄めです。ヒーローとヒロインはケンカップル未満の静かな意地っ張り同士、恋の芽生え未満……だけど未来がありそうな関係性です。
表紙絵 イラストAC/uomi様