あらすじ
「愛する妻を泣かせた代償は、貴様らの国ごと世界から消えてもらうことだ」
傲慢なる天使族の要塞に囚われ、絶体絶命の危機に瀕した女王・アリシア。彼女を奪還するため、銀髪の王・シンは、たった一人で要塞へ乗り込む。
しかし、シンの怒りは常軌を逸していた。
要塞に辿り着いた王が見たのは、敵を蹂躙し、妖艶に微笑む女王の姿。彼女は自分を囚えた者たちを、自らの力で既に壊滅させていたのだ。
「遅かったわね、貴方」
「ああ。……だが、俺を待たせた世界が悪い」
再会を果たした王と女王。二人が見つめ合うその背後で、シンが大地に拳を叩きつけた瞬間、数千年の歴史を誇る魔導要塞と、それを守る軍勢は、分子レベルでこの世から抹消された。
――これは、世界を敵に回しても最愛の妻さえいればいい、理不尽で最強の夫婦が愛を囁く、終わりの物語。