あらすじ
魔女のたった一つの心臓は子供の心臓100個でできている。
その日、魔女モリーネはその心臓を奪われた。
狂える魔女もその心臓を失えば、呼吸が止まった時のような静けさがつきまとい心が動かなくなる。
人間の青年エイベルは湖畔で魔女モリーネと出会い、その瞳を見たいと願った。
モリーネはモネとして穏やかな生活を送る中、不穏な夜が二人に近づき始める。
村では疫病が流行り、二人は離れ離れになってしまった。
遠く離れた王都と村で、二人は春の湖畔で再び会うことを夢見る。
一方、村では少女クララが疫病に襲われた弟ノエルを助けるため、モネのいる雪に覆われた丘の上まで登り、助けを乞う。
モネの魔法により、ノエルの命は死の淵から救われた。
聖女として生きることになるクララ。
己の身を捧げ、冬が終わるのを願うモネ。
エイベルが残した愛の形をモネはどう受け取るのか。
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エイベルは神ではなく夜の星に祈る。
クララはモネに祈る。
村人と司祭は神に祈る。
モネは誰にも祈れず、終わらない冬が明けることを待つ。
シレーヌは祈りを知らない。
ノエルは誰も知らないその祈りを、童話に託した。
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心臓を失った魔女が、人間の愛と喪失を知る童話風ダークファンタジー。