あらすじ

王城の大広間。シャンデリアの下で、王太子アルヴィスは私の「数々の非道」を高らかに読み上げた。突きつけられた証拠は、私の筆跡を精巧に真似た手紙の束と、その末尾に捺された――まぎれもない、私の署名印。 筆跡は、手本さえあれば誰にでも真似られる。けれど署名印は一つきり。私が肌身から離したのは、生涯にただ一度だけ。つまりこれは、事故でも誤解でもない。印の在り処を知る者が、段取りを組んで仕掛けた《濡れ衣》だ。 膝から崩れる作法は、生憎ここでも使わずに済んだ。理不尽は嫌いだけれど、作為は嫌いじゃない。作り手がいるなら、糸がある。糸があるなら、手繰れる――末端の実行犯から、頂点の黒幕まで。皮肉屋令嬢が、証拠を突きつけて残らずひっくり返す、逆転社交界コメディ。

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カクヨム
カクヨム2026/07/06
  • 現在の作品冤罪で婚約破棄されましたので、私の署名を騙った“証拠”の出どころを、末端から黒幕まで残らず暴かせていただきます