あらすじ
イザドラ・アドコックは、アドコック侯爵家の長女。男児のいないアドコック家は、イザドラの婿が侯爵家を継ぐことになっている。けれど二十四の歳になっても、不吉とされる黒髪と黒い瞳を持つイザドラには、婚約者すらいなかった。そろそろ、自分ではなく異母妹のパトリシアに婿取りの役目を譲った方が良いのではないかと思っていると、アドコック家の姉妹に、この国の王弟である大公との縁談が持ち上がる。姉妹のうちどちらかが嫁ぐことになると聞き、イザドラは自らがその役目に立候補する。だが、大公邸で開かれた見合いを兼ねた晩餐会に参加した折、この縁談は大公の兄である陛下が仕組んだことであり、大公自身は結婚を望んでいないのだと言われてしまい――。
自分に自信が持てない令嬢と、自分の存在を憎んでいる大公。似た者同士の二人が出会い、恋に落ちる話です。