あらすじ
「しっぽ」と呼ばれる不思議な力を持つ動物たちが暮らす森。ある日、サリーとミックは、一頭の子グマとの出会いをきっかけに、命の尊さと人間が自然にもたらす現実を知ることになる。
仲間たちと旅を続ける中で、二人は森を支える長老の木・もくもくさんとよれよれさん、個性豊かな仲間たち、そして心と言葉をつなぐ不思議な力「ココネ」と出会う。戦うためではなく、分かり合うために歩み続ける旅は、やがて世界の秘密を隠した「黒い塔」へと導かれていく。
塔では、人々を救おうとした科学者ドクターフラックと、心を持つ存在ムームが待っていた。しかし、善意だけを追い求めた「正義」は、人の温もりや悲しみを切り捨て、世界を孤独へと変えてしまう。
命とは何か。正義とは何か。本当に守るべきものとは何か。
サリーたちは、争いのない世界を願いながらも、自分たちだけで世界を変えることはできないと知る。それでも、誰かを思いやる心は決して無駄ではなく、小さな優しさはやがて誰かの心へ届き、新しい風となって未来へ吹いていくと信じ、歩み続ける。
自然との共生、人と人とのつながり、そして情報やAIが進化する時代だからこそ忘れてはならない「自分で考え、相手を思いやる心」を描いた、世代を超えて読んでほしい心のファンタジー。