あらすじ

宮廷の占い師ノーラの「占い」は、当てるものではなく、読むものだった。星の位置、潮の満ち引き、雲の流れ、風の湿り——空と海が語る言葉を読み、船団の出航日を、種蒔きを、戦の機を定める。それが王国を回していた、たった一人の技だった。 だが新任の占星寮長コルヴィスは「占いなど当たるも八卦の戯言」と嗤い、彼女を迷信の女として追放する。 半年後、素人が「吉日」と選んだ朝、王弟座乗の船団が出航し——ノーラなら読めた嵐に、一隻残らず呑まれた。 その報せを持って現れたのは、彼女の星で航路を変え、ただ一人生き延びた若き提督アルドだった。ノーラの「占い」は迷信ではなかった。そしてその「凶日」は、名指しできぬ叛意を——コルヴィスの陰謀を、読んでいた。 占いは、当てるものではない。読むものだ。

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小説を読もう2026/07/06
  • 現在の作品「占いなど当たるも八卦の戯言」と追放された占い令嬢——吉日に出た船団は、嵐で還らなかった