あらすじ
日の国には、人間の怨嗟や未練が異形化した『歪神(まがつがみ)』が潜む。彼らは人を喰らい、その魂を呪う存在。辺境の神社で平穏に暮らしていた少年・薪人(まきと)の日常は、一夜にして崩壊した。突如現れた上位の歪神によって一族は虐殺。さらに、優しかった最愛の姉・一華(いちか)は、その身に歪神を宿され、自我を失った「神の依代(依り代)」へと変貌し、連れ去られてしまった。絶望の淵で、国直属の歪神討伐組織『神祇官(じんぎかん)』に救われた薪人。彼は姉を呪縛から解放し、人としての尊厳を取り戻すため、自らも神祇官への入局を決意する。薪人が得た力は、己の命の時間を薪(たきぎ)として燃やし、歪神の再生能力を完全に無効化する禁忌の炎『迦具土(カグツチ)』。残された短い寿命のなかで、薪人は姉の行方を追い、ついに宿敵の歪神と、その眷属となった姉との決戦に挑む――。命を燃やす和風ダークファンタジー、ここに開幕。