あらすじ
伯爵令嬢ルチアには、最悪な婚約者がいる。親同士の都合で決められたその相手は、幼なじみのファウスト。子どもの頃は仲良しだったのに、今では顔を合わせれば喧嘩ばかり。しかも初顔合わせで「学園では話しかけるな」と言い放たれる始末。
貴族令嬢として意地とプライドを守るため、ルチアは“婚約者”をレンタルすることに。白羽の矢を立てたのは、真面目で優秀なはとこのバルド。すると喧嘩ばっかりだったファウストの様子がおかしい!?
すれ違いから始まる逆転ラブコメ。
☆ 拙作「地味令嬢、婚約者(偽)をレンタルする」を、漫画原作脚本形式に再構成したコンテスト応募版です。(https://kakuyomu.jp/works/7667601420032306817)
【登場人物】
■ルチア・ダミアーニ
ダミアーニ伯爵家の令嬢。黒髪と菫色の瞳を持つ、控えめながら整った顔立ちの少女。一見「地味」だが、実際は負けず嫌いで行動力があり、社交界で笑い者にされるくらいなら自分で状況をひっくり返す強さを持っている。服の趣味は壊滅的だが、似合うものを身につければ花のように華やぐ原石。幼なじみで婚約者となったファウストとの関係に傷つき、学園生活を守るため、はとこのバルドを“婚約者”としてレンタルすることを思いつく。
■ファウスト・ヴェントーラ
ヴェントーラ侯爵家の令息。金髪碧眼の美しい貴公子で、学園でも令嬢たちの注目を集める存在。ルチアとは幼なじみで、本来は誰よりも彼女を気にかけているが、素直になれない性格のせいで会えば喧嘩ばかり。婚約者となったルチアにひどい言葉をぶつけてしまい、自ら「学園では他人のふりをしろ」と告げる。しかし、ルチアが別の男性を婚約者のように扱い始めたことで、抑えていた独占欲と恋心が一気に目を覚ましていく。
■バルド・ロマーノ
ロマーノ辺境伯家の三男で、ルチアのはとこ。黒髪と濃い菫色の瞳を持つ、落ち着いた雰囲気の青年。王立医学校への進学を目指しており、学費のためにダミアーニ伯爵家へ援助を願い出たところ、ルチアの家庭教師に任命される。勉強も社交もそつなくこなし、ドレス選びまで頼れる万能ぶりを発揮するが、運動神経が悪い。ルチアの“レンタル婚約者”として協力するうち、彼女とファウストのこじれた関係を見守る立場になっていく。
■ジーナ
ルチア付きの侍女。茶色の巻き毛とそばかすが愛らしい。ルチアへの忠誠心が高い。動きが小動物のようで、感情表現も豊か。ルチアの突飛な作戦には驚きつつも全力で味方する頼れるお姉さん的存在でもある。ドレスや身支度の面ではルチアにとって欠かせない存在であり、物語の空気を明るくしてくれるムードメーカー。
■アンナマリア
公爵家の令嬢で、学園の令嬢たちの中心にいる華やかな存在。気品と影響力を兼ね備えており、彼女の評価や発言は社交界で大きな意味を持つ。ルチアにとっては、婚約者を紹介すると約束してしまった相手であり、学園生活の評判を左右する重要人物。秘密の婚約話にも好意的に耳を傾ける、好奇心と優しさを持った令嬢。