あらすじ
元役場の離島移住促進担当だった佐藤拓海は、ある日突然、霧に包まれた異世界の孤島へ転移してしまう。
島に与えられたのは、住民の悩みや適性を可視化し、住まいや仕事、必要な施設まで導き出す能力、行政スキル《移住促進リンク》。
「だったらやることは一つだ。人が安心して暮らせる島を作る」
最初に流れ着いたのは、勇者を辞めた少女。
やがて、元魔王、獣人一家、古代賢者、ドラゴン親子──世界から居場所を失った者たちが、霧に導かれるようにこの島へ集まり始める。
拓海は前職で培った移住相談、空き家活用、仕事のマッチング、生活支援、地域イベントの企画などの行政ノウハウと行政スキル《移住促進リンク》を武器に、誰もが「戦力」ではなく「住民」として暮らせる島を築いていく。
やがてその名は、大陸中へ広がる。
「あの島へ辿り着けた者は、もう二度と居場所を失わない」
これは、元・離島移住促進担当が、世界中の「帰る場所」を失った人々のために、伝説の島を作る物語。