あらすじ
九十九人の花嫁を看取ってきた鬼神に、百人目の花嫁として求婚された。
相手は千年を生きる守護神・鴛鴦(えんおう)。
でも私は恋愛なんて興味がない。
だから条件を出した。
「怪異事件を独占取材させてくれるなら、お嫁に行ってもいい!」
こうして新聞記者・御手洗狼子(みたらいろうこ)と鬼神の契約結婚生活が始まる。
家鳴り、ポルターガイスト、妖精の夜会――帝都を騒がせる怪異を追ううち、鬼神が花嫁を失い続けてきた理由と、この国を守る「油」の秘密が明らかになっていく。
さらに狼子には、悪鬼・青筆に奪われた兄を取り戻したいという願いがあった。
利用し合うだけの関係だったはずの二人は、事件を追うたび少しずつ惹かれ合っていく。
けれど、鬼神はまだ狼子に言えていない。
歴代九十九人の花嫁が、皆、自分のせいで命を落としたことを。
これは、怪異に恋した新聞記者と、不器用すぎる鬼神が紡ぐ、和風あやかし恋愛ファンタジー。