あらすじ

2008年、世界金融危機。 アメリカ最大級の銀行が次々と崩壊し、人々は知った。 銀行は、自分たちの金を持っていない。 危機から十年後。 若き金融工学者ダニエル・ロスは、ある単純な疑問に取り憑かれる。 「なぜ銀行は預かった金を貸し出さなければならないのか」 彼が考案したのは、預金を一切運用せず、すべてを連邦準備制度に預けるだけの銀行。 その名は『ナローバンク』。 倒産しない。 取り付け騒ぎも起きない。 金融危機さえなくせるかもしれない。 投資家たちは熱狂した。 しかし、認可申請の直後から、見えない壁が立ちはだかる。 返ってこない電話。 理由のない審査延期。 突然閉ざされる会議室。 やがてダニエルは知る。 自分たちが挑戦している相手は、一つの銀行ではない。 国家そのものなのだと。 なぜ世界一安全な銀行は認められなかったのか。 なぜ誰もが望むはずの安全が拒絶されたのか。 そして金融システムは、本当に人々のために存在しているのか。 実在のTNB事件に着想を得て描く、壮大な金融サスペンス。

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カクヨム
カクヨム2026/07/06
  • 現在の作品『『ナローバンク』世界一安全な銀行を作ろうとした男たちの物語』