あらすじ
「戦闘に役立たない【設計】の魔法など、我が家には不要だ!」
万物を創り出す原点でありながら、地味で戦えないという理由で冷酷な実家から追放された少年、ルノアート・シンラ。
身一つで放り出された彼が生きるために行き着いたのは、欲望が渦巻く闇オークションだった。
そこでルノアートは、一人のボロボロな少女と出会う。
彼女の名はエルナ。国を救った英雄でありながら、汚い陰謀によって魔力を奪われ、顔に傷を負わされて売り飛ばされた「呪われた元聖女」だった。
人間不信の塊となり、長い前髪で顔を隠して怯えるエルナ。
誰もが絶望した彼女を買い取ったルノアートは、しかし、己の【設計・建築】魔法をフル活用して、至れり尽くせりの生活をプレゼントし始める。
安全で最高に快適な隠れ家。そして、彼女の奪われた魔力を外から強引に補填する、ルノアートお手製の便利な魔道具の数々――。
「私のような傷モノに、どうしてそこまで……?」
「俺が君を守りたいから。……あ、この魔道具、使いやすくておすすめだよ」
自分のためだけにどこまでも誠実に尽くしてくれるルノアートの優しさに触れた瞬間、エルナの中で何かが弾けた。
凍りついていた彼女の心が、限界突破した【激重な依存感情】へと塗り替えられたのだ!
普段はルノアートの後ろで、借りてきた猫のように大人しく服の袖をちょこんと掴んでいる、健気で陰気な可愛い少女。
だが――ルノアートを害そうとする敵(元実家や裏切り者の国)が近づいた瞬間、彼女の目はハイライトを失い、ルノアート作の魔道具(拡声器や杖)を手に満面の笑みを浮かべる。
「あなたを傷つけるものは、神だろうと私が笑顔で消し飛ばしますね」
かつての聖女をも遥かに凌駕する、世界最強の殲滅魔法が爆音と共にぶっ放される!
ハズレ属性と蔑まれた少年が、依存度カンストのヤンデレ守護神に全肯定で溺愛されながら、無自覚に世界をのし上がっていく極上ファンタジー、開幕!