あらすじ

普通ならピカピカの制服を着て中学校に通っているはずの私は、幼稚園の頃からずっと、白くて四角い病室のベッドの上で暮らしている。 原因不明の心臓の病気のせいで、私の世界のすべてはこの消毒液の匂いが染みついた部屋だけだ。 俯いていたら病気に負けてしまいそうだから、私はいつも意識して笑顔で、明るく振る舞い続けてきた。 そんなある日、隣のベッドの仲良しなおばあちゃん、静ちゃんが少し照れくさそうに教えてくれた。 「この歳になってバカみたいな話なんだけどね、ここ最近、夢の中に死神が出てくるんだよ」 笑いながら話す静ちゃんを、私は無理に笑顔を作って見つめることしかできなかった。 だって、言えるわけがなかったから。 ――実はその日の朝、私も静ちゃんと同じ死神の夢を見たのだった。 ※隔週月曜更新 主人公: 結城 紬(ゆうき つむぎ) 父親: 結城 昭彦(ゆうき あきひこ) 母親: 結城 真由美(ゆうき まゆみ) 同室のおばあちゃん: 高梨 静代(たかなし しずよ)

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カクヨム
カクヨム2026/07/05
  • 現在の作品少女とボロボロの死神