あらすじ

本を読むことに夢中になり、授業への出席を忘れて留年した伯爵令嬢アメリア。 以前の婚約者からは「社交をせず、本ばかり読んでいる婚約者はいらない」と婚約を解消されたが、本人は読書時間が増えたことを喜んでいた。 そんなアメリアが新たに婚約したのは、同じく重度の本の虫である公爵令息ディートリヒ。 難解な魔導理論を語り合い、沈黙のまま同じ本を読み、アメリアがタルトを好きだと知れば三十種類を用意する。少々凝り性ではあるものの、二人は誰よりも気の合う婚約者同士だった。 ところがある日、学園のサロンで侯爵令嬢セレーナがアメリアを「泥棒猫」と罵り、ディートリヒと別れるよう迫ってくる。 アメリアは困惑しながら、正直に尋ねた。 「……あの、大変失礼ながら、どちら様でいらっしゃいますか?」 さらに現れたディートリヒも、セレーナを見て首を傾げる。 「……誰だ、お前は?」 これは、本とタルト以外には少々無関心な留年令嬢と、彼女だけには過剰に凝る公爵令息の、静かで甘い学園恋愛。

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小説を読もう2026/07/06
  • 現在の作品「泥棒猫」と罵られましたが、私も婚約者もあなたを存じ上げません