あらすじ
「お前のようなケチな女は王妃に相応しくない!」
卒業記念舞踏会で、王太子アラルドから婚約破棄と王宮追放を宣告された公爵令嬢エレノア。
理由は「浪費を咎める冷酷な女」だから。
しかし彼女は、王国財務顧問として誰にも知られず国家財政を支えてきた天才だった。
提出した財政破綻の警告書は三十七回。
返事は、一度もなかった。
王太子は「代わりはいくらでもいる」と笑うが、エレノアが辞任した瞬間、王家の信用は崩壊。
国庫は空。
融資は停止。
王国はわずか一日で財政機能を失う。
一方、隣国へ渡ったエレノアは、その卓越した経済手腕を買われ、救国の経済顧問として迎えられる。
「戻ってきてくれ!」
国家破綻、今さら泣きついても、もう遅い。
これは「ケチ」と蔑まれた財務令嬢が、数字ひとつで国を救い、国を滅ぼすまでの痛快ざまぁファンタジー。
三十八回目の警告は、もう誰にも届かない。