あらすじ
*登場人物
・菜々美
天ノ川商店街の夏祭りを担当する市役所職員。優しく計画的だが、失敗を恐れ、本当の願いを隠している。
・琉正
いつも冷静な消防士。菜々美の幼なじみで、彼女が長年想いを寄せている相手。
・友紀
商店街の装飾を手がけるデザイナー。突飛な出来事も楽しみながら解決策を考える。
・瑞人
人々の不満を察するのが得意な商店街の調整役。争いを避けながら、本音を引き出していく。
*あらすじ
七夕の朝、夏祭り担当者の菜々美が目を覚ますと、口が銀色の町内放送スピーカーに変わっていた。しかも、自分が隠している本音まで勝手に町じゅうへ放送してしまう。
同じ頃、花火の打ち上げ場所には、正体不明の紫色の雲が出現する。消防士の琉正が安全のため花火の中止を検討するなか、菜々美たちは、雲の中身が人々の「短冊に書かなかった願い」だと突き止める。
金髪になりたい老婦人、クレープを焼きたい焼きそば店主、娘と夕食を食べたい父親。町の人々が格好悪くて素直な願いを口にするたび、紫色の雲は少しずつ消えていく。
しかし最後に残ったのは、菜々美と琉正が誰にも言えずにいた願いだった。