あらすじ

夏のはじまり、恋人の浮気をきっかけに壊れかけた心は、ある“画面の向こうの彼”の声にすがるように惹かれていった。 何気ない言葉も、優しい呼びかけも、すべてが自分だけに向けられているように思えた。 その時間だけは、確かに恋人だった。 けれどその声は、誰にでも等しく降り注いでいた。 私の名前は、その中に紛れるひとつに過ぎない。 それでも私は、気づかないふりをしてしまう。 彼の声が消えたあとも、まだ夏の熱だけが残っていた。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2026/07/05
  • 現在の作品その声は夏に溶けていく