あらすじ
放課後の図書室で、山岸蒼太は坂本龍馬の写真が燃えるのを見た。
写真の中の龍馬だけが青白い炎に包まれ、ページの奥から現れたのは、時を渡る銀色の歯車――時航歯車だった。
その歯車に触れた瞬間、蒼太の前に現れる黒い影。
それは、令和を「失敗した未来」と判定し、幕末から歴史を作り直そうとする改暦衆の執行体だった。
坂本龍馬の名が、令和の歴史から消されようとしている。
龍馬が望んだ夜明けは、本当にこの時代にあるのか。
令和は、守る価値のある未来なのか。
答えを持たないまま、蒼太は歯車に宿る龍馬の残響とともに、歴史改変者たちに立ち向かう。
これは、歴史を読むだけだった少年が、坂本龍馬の遺志を受け継ぎ、令和の未来を守るために戦う物語。