あらすじ

森のはずれに、一頭の少し変わった鹿がいました。 左右で形の違う角、群れより遅い足、どこかうまくなじめない毎日。 「ちゃんとしろ」「もっと頑張れ」 そんな言葉を浴びながら、鹿は下を向いて歩くことに慣れていました。 ある夜、鹿は崖の近くで、群れとはぐれた小さなウサギに出会います。 帰れないと泣くウサギに「送るよ」と声をかける鹿。 けれどウサギは言いました。 「君も迷ってる顔してる」 自分だって迷っている。 誰かを救えるほど立派じゃない。 それでも、迷っている者同士なら一緒に歩けるかもしれない――。 不格好な角も、遠回りばかりの足跡も、 誰かにとっては道しるべになるのかもしれない。 失敗したことのあるすべての人へ贈る、 やさしくて少しさみしい、星空の寓話。

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カクヨム
カクヨム2026/07/05
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