あらすじ
建築魔法士のミナは、大きな城も塔も作れない落ちこぼれ。
ギルドを出た彼女が森の端で見つけたのは、眠れずに小さな火を吹いてしまう赤ちゃん竜だった。
ミナが作れるのは、小さな家だけ。
けれどその小さな巣箱は、子竜が初めて安心して眠れる場所になった。
翌朝、工房の前には森から届いた小さな注文書。
"火竜の子が眠った。
扉の丸みがよかった。
礼を置いていく。"
顔も名前も知らない注文主。
けれどその人は、子竜たちを誰より大切に見守っていた。
これは、小さな巣箱を作る少女と、森から手紙をくれる優しい誰かが、少しずつ心の居場所を見つけていく物語。