あらすじ
他人の“後悔”が読める高校生・柊一(ひいらぎ・はじめ)。
だが読めるのは、同級生の「着替えをあと三秒早く」みたいな、しょうもない煩悩ばかり。
そんな平和で騒がしい毎日が、ある日、一匹の野良犬の“ひと言”でひっくり返る。
「そろそろ、種明かしといこうか。――なあ、“石版(タブレット)”さんよ」
犬が告げたのは、残酷な世界のからくりだった。
幼なじみの少女・望月ゆめの正体は、世界を丸ごと創り変える力を持つ“石版”。
その願いが叶ったとき、彼女はたった一人で、別の世界へ消えてしまう。
そして柊たち五人は――本来、その少女を“処分”するために生み出された、
兵器の生まれ変わり“古文書(アーカイブ)”だった。
「殺すか、心中か」。犬の突きつける二択を、柊は認めない。
ゆめが抱えていた“くだらない願い”は、たった一つ。
――「みんなと、ずっと一緒にいたい」。
くだらない日常こそが、世界で一番の奇跡だったと気づいたとき。
ポンコツで、むっつりで、報われない五人の、運命への反逆が始まる。
“君の、くだらない願いが、世界を壊す――その前に。”
▼ 前半はテンポ重視の青春ラブコメ、後半はセカイ系SFドラマ。
笑って読んでいたギャグが、すべて“伏線”に変わる構成でお届けします。