あらすじ
二十年前、世界にダンジョンが現れた。
魔物、魔石、探索者。
人類は未知の時代へ突入した。
だが、そんな世界で一人の男はダンジョンに興味を示さなかった。
黒崎悠斗、20歳。
資産家。
そして重度の秘密基地好き。
希少能力【土固め】を使い、私有地の山を十年以上かけて掘り続け、自分だけの地下空間を作っていた。
地下湖、農園、温泉、発電施設。
誰にも見つからない理想の秘密基地。
そのはずだった。
ある日、地下深部で謎の結晶――ダンジョンコアを発見するまでは。
気付けばダンジョンマスターに認定され、秘密基地は本物のダンジョンへ変貌。
なぜか魔物には敵対されず、毎日リポップする魔物を日課のように倒していたら、いつの間にか規格外の強さを手に入れていた。
そして数年後。
趣味で掘り続けた結果、日本最大級のダンジョンへ成長した地下空間は、ついに天然ダンジョンの深層と接続してしまう。
そこで遭遇したのは、日本最強クラスのS級探索者たち。
一方、彼らの目の前に現れたのは――ヘルメット姿で缶コーヒーを持った作業着のおっさんだった。
これは、ダンジョン知識ゼロの男が趣味で地下を掘り続けた結果、世界の常識すら掘り抜いてしまう物語。