あらすじ
ローザンヌ・ディ・ポータンスは、ポータンス公爵家の長女である。
隔離された生活を重ねた彼女は、通っていた学院の卒業パーティーで、婚約者の第二王子から婚約解消を申し出られる。
ローザンヌは思っていた。
悪役令嬢を取り巻く物語の転換点として、そういう話のお決まりとして、婚約破棄は壇上から、多くの有力貴族を侍らせた状態で、任意の女性を守るかのような姿勢で行われるものだと。
あたかも断頭台に自分が立たされたかのように、絶望的な気持ちに包まれた上で、謂われなく、理不尽な内容を告げられるものだと考えていた。
それがどうだ。今、目の前に広がる光景は。
第二王子は、ローザンヌに土下座していた。