あらすじ
生まれたときから、“それ”はずっと晴人のそばにいた。
事故からも、怪我からも、何度も晴人を守ってきた存在。
人はそれを、“守り憑き”と呼ぶ。
——月島の家には近づくな。
——あの家には、何かが憑いている。
五歳で両親を亡くし、遠縁の親戚に引き取られた月島晴人は、周囲から不気味がられながら生きてきた。
そして八歳の時。
親戚家族は旅行先で事故死し、身寄りを失った晴人は施設へ送られる。
友達はいなかった。
でも、“リッカ”がいた。
銀色の長い髪を揺らし、晴人だけに見える、人ならざる存在。
晴人を傷付ける者には決して容赦しない。
千年前。
月島家には、一体の妖と、一人の姫がいた。
姫亡き後も、リッカは月島家を守り続けてきた。
ただひとつ、二人が交わした約束のために。
孤独に生きる晴人に、初めて“友達”ができた時、止まっていた運命が動き出す。
——守ることは、本当に誰かを救うことなのか。
これは、
千年終われなかった想いと、
孤独な少年が、大切な別れへ辿り着くまでの物語。