あらすじ
「地味で華のないお前の代わりなど、いくらでもいる」
夜会の中央で、第一王子オーウェンは高らかに婚約破棄を宣言した。
公爵令嬢セレネ・ヴァレンティアは、静かに一礼して王宮を去る。五年間、王太子執務室の「影の書記官」として、彼のすべての外交文書を代筆してきた彼女の存在に、王子は最後まで気づかなかった。
翌朝、彼女を迎えたのは隣国アルスハイムの若き宰相ラウル。「私はあなたの筆跡の文書を、三年前から読んできました」――そう告げる彼の書架には、セレネが起案した公文書がすべて揃っていた。
一方、王宮では書類が止まり始めていた。
全5話・完結済み。爽快系追放ざまぁ、敬意ベースの溺愛、明るいハッピーエンドをお約束します。