あらすじ
**あらすじ**
魔力が見える。
それは誰も持たないはずの、異質な力だった。
戦う力も、優れた魔法の才能もない少年ルカは、灰狼傭兵団で雑用係として暮らしている。だが彼には、人には見えない魔力の流れや呪い、封印の綻びを見ることができるという秘密があった。
その力は仲間を救う一方で、王国に知られれば利用され、二度と自由を失う危険を抱えている。
ある日、王都から派遣された監察官が、魔神王戦争時代の遺物「封印片」の調査を依頼してくる。
何気ない調査のはずだった。
しかし封印片を見た瞬間、ルカは黒紫の魔力と、自分を"見返す"何かの存在を目撃してしまう。
その日を境に、戦争で封じられたはずの旧黒杭砦が目を覚まし、世界に残された傷が再び脈を打ち始める。
魔力が見える少年。
その声を信じて剣を振るう少女・エルナ。
そして、少年の力に静かな興味を示す王都の監察官。
仲間を守るために力を隠し続けたい少年は、やがて魔神王戦争の真実と、自らの力に隠された秘密へ巻き込まれていく。
これは、「見る」ことしかできなかった少年が、仲間との旅を通して世界の命運を左右する戦いへ踏み込んでいく、王道ダークファンタジー。