あらすじ
十五歳の鑑定式で、才能ゼロ――剣も魔法も、何ひとつない。
絶望した瞬間、代わりに開いたのは、見るもの全ての「本当の価値」が数字でわかる、規格外の眼だった。
物の値打ちも、人の嘘も、隠された才能も、全部見える。市場の値段と本当の価値の「ズレ」は、そのまま儲けになる。
貧民街育ちの平民ノアは、3クルで買った錆びた短剣を3,000クルに変え、街の掘り出し物を拾い集めて、成り上がっていく。
だがある日、彼の眼でも唯一読めない、正体不明の少女と出会う。彼女の過去を追ううち、ノアは13年前に握り潰された、ある貴族家の事件へと辿り着く――。
すべての価値を見抜く眼が、市場を、街を、やがて国を動かす。才能なしと呼ばれた少年の、経済成り上がりファンタジー。