あらすじ

とある地方都市・楡ノ木。 古い校舎が立ち並ぶ楡ノ木中学校の図書館最奥には、決して開けてはならない一冊の本が封印されている。人間の皮で装丁され、地球の文字ではない記号が蠢くその本は、毎夜、人間とも獣ともつかぬ泣き声と、異界の囁きを響かせる。 図書委員の佐伯真由、バスケ部の高梨杏奈、霊感のようなものが少しある朝比奈小春——三人の女子中学生は、身近に潜む異変に気づいてしまう。 古い書物、霧に包まれた廃墟、夜の校舎に響く名を呼ぶ声……。 彼女たちが触れてしまったものは、単なる怪談や呪いなどではない。 それは、クトゥルフ神話の深淵より漏れ出した、人間の理解を超えた恐怖。 幼馴染みの少年・トオルは、ただ静かに語るだけだ。 オカルトに詳しい彼の目は、すでに「向こう側」を垣間見ている。 「これは、無視するべきだ。」 「人が踏み入れていい領域ではない。」 トオルの警告は、いつも重く、冷たい。 しかし、三人の少女たちは、好奇心と友情に突き動かされ、禁忌の淵に足を踏み入れてしまう——。 各話完結の怪奇譚。 楡ノ木の日常に忍び寄る、宇宙的で無慈悲な狂気。 知れば知るほどに精神が蝕まれ、忘れようとしても忘れられない、禁断の記録。 ここに記されるのは、少女たちの叫びと、トオルの冷徹なる忠告。 そして、人間など塵芥に過ぎない、真なる深淵の片鱗である。

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カクヨム
カクヨム2026/07/05
  • 現在の作品霧峰中学校禁断録 ~少女たちとトオルの警告~