あらすじ
# 黄金回廊 ― バンコク金行3代目の日常
2009年、世界金融危機の余波が残るバンコク・ヤワラート。
大学を卒業したばかりの23歳、楊美華は、祖父の代から続く老舗金行「永發金行」の三代目として家業に入る。
金価格の上昇。
世界経済の変化。
タイ社会の激動。
そして、金行のカウンターを訪れる無数の人々。
結婚のために金を買う若い夫婦。
生活のために指輪を売る家族。
景気を見極めようとする商人たち。
資産を守ろうとする実業家。
美華は父や古参従業員たちに導かれながら、「金を売る商売」ではなく、「信用を守る商売」を学んでいく。
本作は、バンコク中華街ヤワラートを舞台に、2009年から現代までのタイ経済と世界情勢を背景として描く経営小説である。
華人社会の文化。
家族経営の苦悩と誇り。
そして金行のカウンター越しに見える人々の人生。
金相場の変動とともに流れる時代の中で、一人の若き三代目が成長していく物語。