あらすじ
ライラは死罪となった。王族を殺したのだから無理もない。
街を抜け出し、怪物で溢れた世界へと身を投げ出す。
飛び抜けた才能なんてない。仲間もいない。何もない。
ライラは涙を流しながらただ走った。
走っては歩いてを何度も繰り返していると、辺りの葉の色が変わり始めていることに気が付く。
随分遠くまで来たんだなと思い、一度足を止めた。
「ガサガサガサ!!」風で葉が揺れる。それに驚き音の方を振り向く。
何もいないことが分かると深く息を吐き出した。
一時の油断も許されないこの世界でライラは思う。
私はこれから何をして生きていけば良いのだろう。
ライラの当てのない旅が始まる。凡庸で、壮大で、愉快な旅が。