あらすじ
あらすじ
もしも、何でも叶う「万能の力」が存在したなら。
人類は幸せになれるのだろうか。
魔法を手に入れた人々は、世界を救うために魔王を生み出した。
科学を手に入れた人々は、正義の名のもとに新たな敵を探し始めた。
そしてAIという、神にも等しい知性を手に入れた時――
人類はついに、すべてを最適化する力を手にした。
だが、どれほど世界を便利にしても。
どれほど争いをなくそうとしても。
人間はまた、誰かを「魔王」にする。
これは、魔王を倒す物語ではない。
勇者が英雄から魔王へ変わる物語。
万能の杖を手にした人類が、その杖を折るまでの物語。
私たちは本当に、神様を必要としていたのか。
それとも――
神様を作り続ける自分たちこそが、最後の敵だったのか。
『万能の杖を折る日まで、さよなら私たちの神様…』
これは、人類が「万能」という病から回復するまでの、小さな神話。