あらすじ
綾瀬玲奈は、勉強も運動も歌も完璧だった。
とりわけ高音には絶対の自信を持ち、
「私の高音に限界はない」
と言い切っていた。
そんな彼女の前に現れたのは、普段は目立たず、本当の実力を見せようとしない男子・高瀬悠真。
文化祭のソロをめぐって始まった高音勝負は、半音ずつ高さを増していく。
序盤では余裕を見せていた玲奈だったが、やがて自分自身が口にした言葉によって、逃げ道を失っていく。
才能と努力。
自信と慢心。
限界への恐怖。
人前で失敗する屈辱。
そして、敗北した後の再生。
一度限界を知った少女が、やがて同じ過ちへ向かう後輩を支えるまでを描く、歌とプライドの青春ドラマ。