あらすじ
崩れた城壁が残る辺境の地、カルンウェイク。
地形が変わり続けるこの土地は、ヴァルドレア大陸北端の半島に位置
し、いずれの王国の統治も及ばない空白地帯として存在していた。
そこへ流れ着いた一人の剣士、アッシュ・ジークバルト。連合防衛隊
を離れ、ただ「誰も辿り着けない」という一点にのみ惹かれてこの地
へやってきた彼は、口数が少なく、感情を表に出さない。だがその剣
は、無駄がなく、静かに強い。
実力自慢の女剣士ヴァレリア、後衛のアーチャー・トビアス、献身的
な回復役イオナ——個性豊かな仲間たちと共に、変わり続ける辺境を
歩む。誰も語らない、誰も知らない何かが、この土地には眠っている。
「まだ、足りない」
それだけを呟く男が、やがて何を見つけるのか。
静かな強さと、少しずつ動き出す人間関係を描く、辺境冒険ファンタジー。