あらすじ

婚姻はもともと三年の担保でございました。同盟が成りましたので、本日をもって終いです。 旦那様がそう仰るあいだ、わたくしは窓の外の蜂を数えておりました。四十七、四十八。三月の下旬は、群れが分かれる支度をはじめる時期でございます。 「巣箱など置物だろう」と、旦那様は三年、一度も庭の奥へはいらっしゃいませんでした。ですので申し上げておきます。あの子たちは、この領の梨と林檎の花を、三年ぶん運んでおりました。 花は来年も咲きます。実がなるかどうかは、別のお話でございます。 ——白い結婚を終えましたので、蜜蜂と辺境へ参ります。

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小説を読もう2026/07/30
  • 現在の作品白い結婚を終えましたので、蜜蜂と辺境へ参ります 〜「巣箱など置物だ」と笑った旦那様、今年の果樹園は実りませんよ〜