あらすじ
10年以上前にSSで書いた
少年『あなたが塔の魔女?』
という作品のセルフリメイクになります。
懐かしいと思った方や興味を持った方はぜひ。
心に傷を負い壊れかけた少年ヨルンが塔に住むという人喰いの魔女の噂を聞き、訪れるところから物語は始まります。
僕の村の近くの森のずっと奥には、そんな魔王が封印されていると、言い伝えられている古い塔がありました。
塔には、人を食う恐ろしい魔女が住んでいると、村の人は恐れて近付きませんでした。
いま僕はそこを目指して森の中を歩いています。
自分でも理由は、わかりません。いや、本当は分かっています。
僕は、その塔を登ります。
螺旋状の石造りの階段を。
苔の生えてひんやりとした石造りの壁に手をかけながら。
ぐるぐる、ぐるぐる。
歩きながら、登りながら、ぐるぐる、ぐるぐる。
そうしてたどり着いた、塔のてっぺんには、よく手入れがされた、でも決して新しくはない木の扉。
一つ、唾を飲み込んで扉に手をかけました。
この先に、きっと僕が望んだものがある。
そう信じて。