あらすじ

客や奉公人の前で「食わせてもらう身」と見限られ、三年も帳場と掛け取りを支えたわたくしは、算盤を伏せて店を離れます。すると二十三軒の戸は閉じ、仕入れの掛けも止まり、旦那様の棚と信用は見る間に痩せていきました。けれど、わたくしを信じる得意先や仕入れ先、番頭たちと小さな店を開けば、初の節季には貸し倒れもありません。戻ってくれと訪れた旦那様へかつての言葉を返し、わたくしは自分の帳場と温かな飯を取り戻します。

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小説を読もう2026/07/30
  • 現在の作品「銭を回しているのは、こちらだ」と帳場を追われた女房が掛け取りの風呂敷を畳む。掛けは一文も入らず、得意先ごと出ていきます