あらすじ

世界の果ての村では、夜を食べる一頭の鹿によって、毎朝がもたらされていた。ある日、黒い矢に射抜かれた鹿を救ったのは、生まれてから声を持たない少女ミナだった。矢を抜いた代償として声を得た彼女は、鹿が背負うはずだった夜を引き受け、恐れた村人たちから追放される。 鹿とともに森を旅するミナは、忘れ去られた朝たちの墓場と、鹿を射た銀髪の弓使いに出会う。やがて明らかになるのは、ミナ自身がかつて「朝」から隠された子だったという事実だった。 夜は彼女を苦しめたのか、それとも守ったのか。朝を呼べば、大切な鹿はそばから消えてしまう。それでもミナは、誰かに与えられた言葉ではなく、自分の声で世界へ呼びかけようとする。 これは、声を持たなかった少女が、失われたものの名を覚え、朝を待つ者のもとへ歩き出すまでの物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/07/30
  • 現在の作品『朝を運ぶ少女』あらすじ