あらすじ
営業部長の佐伯は、退屈な会議になると、頭の中でビジネス用語を勝手に変換してやり過ごしていた。
「アジェンダ」はガンダム。
「シナジー」はピカチュウ。
そんなある日、ほんの数秒だけ居眠りをする。
夢の中で彼が見たのは、1814年、混乱するフォンテーヌブロー宮殿。
秘密の地下通路を抜け、湖畔の小屋へ辿り着く一人の男の視点だった。
数日後、その夢とまったく同じ場所がニュースで報じられる。
発見されたのは、ナポレオン本人が残したとされる一冊の手記。
あの数秒、彼は夢を見ていたのか。
それとも、歴史上の誰かの記憶を生きていたのか。
歴史の空白をめぐる、不思議な一話完結のショートノベル。