あらすじ
一度でも、気になってしまえば、好きになってしまえば、愛してしまえば、忘れることなんて、出来ないのだ。
ほんの少し、人とは違うものを持つ少女は昔から、人間との関わりという関わりを絶って、生きていた。家にも学校にも、これといって居場所なんてない。空気が、まるで鉄でも混じったかのように重く感じる。
そんな中、私はある男の声と、誰もいない図書室で知り合う。私と同じくして、全てに嫌気が刺し、自ら人生を終わらせたいと願う、そんな男の子。
私は思った。一度、気になられてしまえば、好きになって貰ってしまっては、愛されてしまえば、忘れることなど、叶わないと。
世界からはぐれ気味だった孤独な少年少女が、再び出逢い直す、そんな物語である。