あらすじ
源流森林の六つの泉を調律し、雲見の母樹の新芽を守った澪たち。
森の局所臨界は回避され、エターナルの直接介入も起きなかった。
しかし、森の水が戻るということは、下流の川にも変化が起きるということだった。
次に異常が検出されたのは、中流農耕帯。
戻り始めた水をめぐり、上畑・中畑・下畑のあいだで水利衝突が発生する。
さらに、乾いた泥の中で眠っていた灰斑虫が目を覚まし、白麦に依存した穀倉地帯へ広がろうとしていた。
水は恵みである。
けれど、分け方を間違えれば争いになる。
作物は食料である。
けれど、一つに頼りすぎれば弱点になる。
澪たちは、水門、貯水池、種麦畑、病害虫、農民たちの不安と向き合いながら、ただ作物を守るだけではない「食料供給網の調律」へ挑んでいく。
森の次は、畑。
第四部・中流農耕帯編、開幕。