あらすじ
裏切りは、いつも一番信じていた場所からやってくる。
すべてを失うということは、一度きりの人生の話ではないのだと、思い知る羽目になった。
生まれ変わっても、貧しさと余所者への視線は変わらない。違ったのは、隣にいてくれる誰かがいたということだけだった。
ドルフ、ロウン、シェラ――手を伸ばせば届く距離で育った絆は、不器用で、けれど確かなものだった。
衰えゆく国に生を受けた者に、戦争から逃れる自由などない。剣を取れという知らせは、いつも唐突に、そして必ずやってくる。
戦場に立った時、目覚めてしまうものがある。才能と呼ぶには、あまりに危うい何かが。
二度目の生で本当に向き合うことになるのは、敵でも、戦争でもない。
これは、「自分が何者であるか」を賭けた、もう後戻りのできない物語。