あらすじ

大学病院に赴任してきた准教授・神代律は、若くして世界的な研究業績を持ち、高難度手術を数多く成功させてきた天才外科医。 だが彼には、誰にも知られていない秘密があった。 神代には、死者の声が聞こえる。 画像にも映らず、ガイドラインにも示されない声に耳を澄ませ、切るべきものと、残すべきものの境界を見極める。 ある日、永久人工肛門になるなら手術は受けないと拒む直腸がん患者が現れる。 その患者のそばには、七年前に手術で亡くなった妻のゴーストが立っていた。 「こっちへおいで」 夫を死の淵へ呼び続ける死者の声。 手術中、誰もが直腸切断を覚悟したその瞬間、神代の手が止まる。 ――そこじゃない。 ――その線を切れば、また失う。 死者の声が告げるのは、命を救うために切るべきものか。 それとも、その人がその人のまま生きるために、残すべきものか。 これは、誰にも聞こえない声に耳を澄ませ、誰にも見えない境界を断つ外科医の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/07/30
  • 現在の作品ゴースト・シュニット