あらすじ

婚約者の腕には、いつも別の人の手がある。 幼馴染だから仕方がない、と彼は言う。 悪気はないのだそうだ。 誰も嘘をついていない。 それが、一番厄介だった。 子爵令嬢のレミィは、腹を立てるのが下手だ。 何かあると、まず手帳に日付と数を書く。 姉が家を出た日から、そういう子になった。 やがてレミィは、ひとつの匂いに気づく。 そこにあってはいけない匂いだった。 けれど、それは罪ではない。 法にも礼にも触れない。 ただ、貴族の世界では致命的になる。 レミィは誰も責めない。 声も上げない。 数えて、書いて、裏を取る。 彼女が数えたのは、罪ではないことばかりだった。 その手帳を、彼女はいつ開くのか。

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小説を読もう2026/07/30
  • 現在の作品昔からこうなんですとのことでしたので